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花火を見るのに一番いい場所は?
09/07/21
花火の季節真っ盛りです。花火の観覧に一番いい場所を科学的(?)に考えてみました。
@打ち上げポイントからの距離
これが一番重要です。近すぎては首が痛くなるし、遠すぎては折角の花火が小さくしか見えなくなってしまいます。
科学的に考えると、打ち上げポイントからの距離が450mから975mが一番良さそうです。
何処まで離れれば大丈夫?
近すぎると、上を見続けなければならず、首が痛くなってしまいます。
ストレス無く花火全体を見る為にはどのくらい離れればいいでしょう?
1尺玉が打ち上がる高さは約300メートル、花火の大きさは半径約150メートルです。
つまり、約450メートルが花火の最上点です。
一方、人間が首を無理に曲げずに見れる角度は約45度ぐらいでしょうか。
この2点を踏まえると、3平方の定理から、約450メートル以上離れれば、ストレス無く花火全体が見れることになります。
何処までなら離れても大丈夫?
離れれば小さくなってしまうのはもちろん、音も小さくなってしまいます。
しかも、目で見える花火と、音のタイミングがズレてしまいます。
今回はこのタイミングのズレに着目します。
音と光の伝達速度が違うので、タイミングズレは仕方ありませんが、
次の花火が開いてから前の花火の音が聞こえると、気持ち悪いと思います。
連続で打ち上がるスターマインを除き、花火の打ち上がる間隔は、約3秒〜4秒程度が多いようです。
音の伝わる速度は秒速340メートルですから、打ち上げ間隔が3秒間隔として、
1020メートル以内なら次の花火が開く前に、直前に打ちあがった花火の音を聞くことができることになります。
これをまた三平方の定理で水平距離になおすと、975メートルです。
よって、花火を快適に見れる距離は、約450メートルから975メートルといったところでしょう。
A音の「こだま」(反響)
山で大きな声で叫べば声が「こだま」するように、花火も「こだま」します。
この「こだま」は、音の反射です。大きな建物や山には反射してしまいます。
音が2重に聞こえると気持ち良く花火の音を楽しむことができないので、
音が反射するような建物や山の近くは避けましょう。
B風向き
花火は開いた時に煙が出ます。煙が花火に重なってしまうと、折角綺麗な花火も「もや」がかかったようになってしまいます。
風向きは、自分から花火の方向に吹いているのが最適です。
一般的には、日中は陸の空気が暖められて、陸から海方向への風が吹きますが、日が沈むと、陸地が冷えて空気が収縮する為、海から山への風が吹きます。
但し、低気圧や高気圧の影響が大きい時にはこの限りではありません。
どうでしょう。次の花火を見るポイント、決まりました?
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